インプラント手術に疑問や不安がある方へ

インプラントと病気の関係について

持病がある方、妊娠中の方は注意が必要です。必ず医師にご相談ください。

(1)高血圧

症状が安定している場合は、薬を飲まれていてもインプラント治療はできます。血圧は、一時的な刺激で急激に上がる場合がありますので、気分が悪くなったら早めに報告して下さい。また、正常時の血圧測定を診療所でしておいた方が無難です。


(2)糖尿病

症状が安定していれば、薬を飲んでいてもインプラント治療はできます。血糖値が安定していれば心配ありませんが、普通の人より、化膿しやすい、傷口が治りにくい等の特徴があります。血糖値の下がり過ぎが一番問題になりますので、食事や薬の時間は、主治医と相談して下さい。


(3)脳梗塞

血液がサラサラになるお薬を飲んでいる場合があります。血が止まりづらくなっていますので、主治医の先生との相談が必要です。


(4)妊娠中

手術自体はできますが、レントゲン、薬などの問題がありますので、出産後の手術をお勧めします。

インプラント手術に関するQ&A

インプラントに関するよく皆様からお伺いする疑問や不安をQ&A形式でまとめました。

ご相談のご参考になれば幸いです。

Q.手術の時の痛みと腫れはどうなっていますか?

A.インプラント手術は、歯ぐきを切り、その中にある骨をドリルで削って、インプラント体を埋めます。

骨は痛みをあまり感じませんので、インプラント手術の痛みは、歯ぐきを切った時の痛みぐらいです。

当日、麻酔が切れた時が一番痛みを感じますので、早めに痛み止めを飲むことをお勧め致します。

触らなければ、2日目以降は、あまり痛みがないことが多いです。

歯を抜いた時と同じくらいの痛みと思って下さい。

腫れは、血液が歯ぐきの中に溜まるから起こるのですが、腫れるほど痛みはないことが多いです。

今は、フラップレス手術(できるだけ歯茎を切らない手術)をする場合が多くなっています。

フラップレス手術の時は、基本的に腫れはありません。また痛みもほとんどない場合が多いです。


Q.インプラントはどのくらいもちますか?

A.統計的に10年経った時点でインプラントが機能しているのは、95%以上というデータが多いです。

失敗のほとんどは、最初の1年以内におこっています。

その場合は再手術が必要となります。通常のメンテナンス、及び全身状態が良好であれば、現在のインプラントは、相当の年数は持つものと考えられています。

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。きちんとしたメンテナンスが必要です。

また、インプラントは普通の歯と違って、噛んだ感覚があまりないので、噛みすぎてしまって歯がダメになる場合がありますので、ナイトガードの夜間使用が必要な場合があります。

病気などで長期間の入院が必要な場合は、体の免疫力が落ちて、自分の歯と同じようにインプラントも歯周病が急激に進む場合がありますので、気をつけて下さい。


Q.骨がない場合、インプラントは可能ですか?

A.インプラントは、基本的に、骨を削ってその中に埋め込んで固定します。

骨がなければ、インプラントは固定できないので手術する事ができません。

また、骨のないまま手術すると、審美的に満足できない場合があります。

このような場合に骨を作る手術をGBR(骨再生療法)といいます。

いろんな材料や方法がありますので、個別で相談して下さい。

特に上顎は、上顎洞という空洞が存在し、人によっては、歯のすぐ近くに存在する事があります。

このような場合に歯がなくなった時は、骨がインプラントを維持するだけの高さがないことが多いです。

このような場合は、上顎洞に骨を作る手術(サイナスリフト)をします。


Q.安全性は大丈夫ですか?(CT撮影とフラップ手術について)

A.歯科医院で普通に撮影されるレントゲン写真は、パノラマ写真といわれています。

この写真は2次元の写真なので、3次元の情報はありません。骨の形は、千差万別です。

骨の中には大事な神経や血管がある場合がありますので、そういう神経や血管に傷つけないようにすることが大事です。

現在は、安全面から、CT撮影して、3次元で骨の形を確認してから手術する場合が多くなってきました。以前は、骨の形が分からないので、歯茎を大きく開いて、骨が全部見えるようにしてから、インプラント手術をしていました。そのために、手術時間が多くかかり、また外科的侵襲も大きく、痛みや腫れがありました。

CT撮影することによって骨の形が分かるので、埋めるインプラントの大きさの歯茎を切るだけで手術ができます。

そのためには、手術する場所と、インプラントを埋める方向を手術前にCT撮影で得たデータをもとにして、シュミレーションして、サージカルガイドを作成してから手術する必要があります。このようにCT撮影することによって、手術時間が短くなり、痛みや腫れも少ない手術ができ、なおかつ、安全な手術ができるようになってきました。


Q.インプラントは何本必要ですか?

A.患者さんのそれぞれのケースで違ってきますが、抜けた本数だけ入れる必要はありません。

骨の形、質、量、それに対合歯の状態などによって、個別で診断しないといけませんので、よく相談してください。骨の状態が良ければい1本おきに埋めていい場合が多いです。


Q.1本も歯がなくなった場合は?(無歯顎患者とAll-on-4)

A.All-on-4は、ポルトガルのDr.Paulo Maloによって開発された固定式無歯顎補綴術式です。

上顎洞や下顎管を避けるために,臼歯部(奥歯の部分)に傾斜をつけてインプラントを埋入する、無歯顎(自分の歯が1本もない)の患者さんのためのインプラント治療法です。

インプラントをわずか4本(図6-1参照)しか用いないために、外科的侵襲が少なく、しかも経済的であります。

インプラントを入れた当日に、仮のブリッジを当日入れて帰ってもらうことができますので見た目も確保できます。手術当日に、入れ歯ではなくて、インプラントで支えられている仮歯で食事ができるのが特徴です。

(入れ歯より、インプラントで支えられている仮歯の方がよく噛めるという利点があります。)

骨が、貧弱な場合には、4本ではなくて6本埋めるときもあります。

また、CT撮影をして、骨の状態を確認することが重要です。従来の考え方と根本的に違いますので、長所と短所を考慮に入れて自分にとって、どちらのほうが合っているのか、よく相談をしてください。


Q.インプラント治療に年齢制限はありますか?

A.骨の成長がほぼ終了する最低16歳以上で、医学的・解剖学的に条件がみたされている限り、どなたでもインプラント治療をうけることができます。


Q.手術後のお口のお手入れはしなくて良いのですか?

A.インプラントの寿命はお口のお手入れの仕方で決まります。歯ブラシだけでなく、補助的な清掃用具(歯間ブラシなど)を必要とする事もあります。担当医や衛生士からお口のお手入れ方法の指導を受け、日頃の清掃に心がけて下さい。必ず定期検診を受け、担当医からチェックと指導をしてもらう事が大切です。


Q.治療期間はどのくらいかかりますか?

A.2回法の場合、あごの骨に埋め込んだインプラントが周囲の骨と結合するのに、個人差はありますが上顎で約6か月、下顎で約4か月かかります。骨とインプラントが結合した後、頭出しの手術を行わない治癒を待つのに約4週間。その後、上に歯を入れるための期間が約2週間かかります。


Q.インプラント手術のために入院する必要がありますか?

A.インプラントを埋め込む手術は、麻酔を使いますが入院の必要はありませんし手術当日に帰宅できます。


Q.以前の自分の歯と同じように噛めますか?

A.入れ歯が鼓膜に支えられているのに対して、インプラントは顎の骨に支えられています。このため入れ歯につきもののガタつきもないので、入れ歯よりもしっかりと噛めるようになり、見た目も美しくなります。


Q.インプラントはどのくらいもちますか?

A.インプラント自体はチタン製なので半永久的に機能します。しかしお手入れがしっかりできていないと天然歯と同様に歯槽膿漏のような状態になり、インプラント周囲の骨がやせてきてグラグラ動いてしまします。インプラントを長持ちさせるためには、毎日のきちんとしたお手入れが欠かせません。

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▶︎インプラントの利点と欠点 

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